浅羽莢子のFine, Peace!

文芸翻訳家のぐうたらブログ。これなら続くかも。 100%真実を述べているとは限りませんが、たぶんいろんな意味でイメージダウンでしょう。

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書評、一丁上がり

2006年02月05日(Sun) 18:40:05

書評が片づきました。

珍しく、書きたい要素が多すぎて紙面が足りないという嬉しい悲鳴を上げました。
わたしは極力、内容を明かさない書評を旨としているので、
殺人が一つ、謎も一つだけ、容疑者も四人ぐらい、というような作品だと、
書くことがなくてたかだか14文字×81行を埋めるのに四苦八苦させられます。

昔、楽しみにしていた作品の、
ミステリ評論の大御所のかたが書いた解説をうっかり先に読み、
事件のほぼ全貌が書かれていたことに絶句したことがトラウマになっているため、
自分が書評や解説を担当する時は、
「そのあと起きたあることがきっかけで」と言うような表現で、
「あること」というのが、第二の殺人なのか、犯人の自殺なのか、
新たな容疑者浮上なのか、探偵役の失恋なのか、ワトソン役の食あたりなのか、
とにかく何なのかまるでわからないようにぼかしまくり、
要点をすべて迂回して通るよう心がけています。
これは対象がファンタジーでも、SFでも同じです。

話の要点を書けない分、どれだけミステリとして、
また小説としてよくできてるか、面白いか、
自分の受けた印象を切々と書きます。
読者のかたはあらすじを求めているのかもしれませんが。

ところが今回の本は、五つか六つ、話の展開をばらしたところで、
全く興を削がないほど謎が一杯、ディテール満載。
そもそもの舞台設定だけでもページが埋まりそうなのに、
おまけに主人公の名前が長くて、一回書くたびにそれだけで七文字も取られ、
書きたいことだらけにもかかわらずスペースがないという、
めったにない事態に襲われたのでした。

ミステリマガジン4月号に掲載されると思います。
よかったらお読み下さい。
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