浅羽莢子のFine, Peace!

文芸翻訳家のぐうたらブログ。これなら続くかも。 100%真実を述べているとは限りませんが、たぶんいろんな意味でイメージダウンでしょう。

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ミステリマガジン書評

2006年03月30日(Thu) 14:51:12

かなり事後になってしまいましたが、
三ヶ月に一度書いていたミステリマガジンの書評を、
先月発売号で最後にしました。
理由は、本探しの大変さです。

実は、あのコラムは、
毎回、執筆者が自分で本を探してくるのです。
コラムでも何度かぐちりましたが、
最近は洋書店が減り、残っている店でもミステリだけの棚があるところが少なく、
一般文芸の中からそれらしいタイトルを探すのは結構たいへんでした。
しかも、あっても数が少ない。

いきおい、インターネットで海外から取り寄せることになります。
だのにイギリスミステリと限定して検索をかけると、
出てくるのはアガサ・クリスティーの重版ぶんばかり。
その中に埋もれている、あまり知られていなさそうな作品を、
あらすじや読者レビューを頼りに取り寄せるのですが、
そうやってなんとか十冊くらい集めても、
読んでみると半分は書評に取り上げるほどの作品ではありません。
やっとのことで数点、このどれかならと絞り込んでも、
すでによそで取り上げられた本や作家は原則として避けることになっているため、
編集さんに相談した結果、没になるものも出てきます。
そしてようやく、締め切りの数日前に、
今月はこれでいこうという一冊が決まるわけです。

時には、本当によかった作品がどれも、
ちょっと古すぎる、同じ作家の別の作品が近々訳出されるなどの理由で没になり、
三番手ぐらいの100%満足しているわけではないものに決まることもあります。
もちろん、それもかなりふるいにかけた中から残った作品なので、
長所はたくさんあり、書くのに困るわけではないのですが、
あの○○のように酔いしれることはできなかったなあという思いが、
何がなしつきまとうことは否めません。

この本探しに疲れ切ってしまってやめるというのは、
まことに勝手な理由で、
楽しみにして下さっていたかたには申し訳ないのですが・・・。

もし、原書でもいいから探して読みたいというかたがいらしたら、
比較的最近、取り上げたもののうち、
The Grenadillo BoxとMr Timothyは、
書評できるうれしさにうっとりさせてくれた作品で、
本当におすすめです。
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